AI検索対策(AIO・LLMO)の始め方|ChatGPTやGoogleのAIにおすすめされる5ステップ

「AIに聞いたら、うちじゃなくて競合が紹介されていた」
最近、こんな相談が増えています。検索の入口が、Googleの検索結果だけではなくなってきたからです。
このガイドでは、ChatGPTやGoogleの「AIによる概要」で、自社やお店をおすすめしてもらうための対策を、むずかしい言葉を使わずに、やる順番どおりにまとめます。
AI検索対策とは?ひとことで言うと
AIが質問に答えるときに、自社やお店を「候補」として正しく取り上げてもらうための対策です。
たとえば、こんな質問です。
- 「〇〇市でおすすめのホームページ制作会社は?」
- 「〇〇駅の近くで、子連れでも行きやすい焼肉店を教えて」
- 「10万円以内で仕事用におすすめのノートパソコンは?」
これまでは、Googleで検索して、上から何社かのサイトを開いて、自分で比べていました。いまは、その比較をAIが先にやって、候補を絞って見せてくれるようになっています。
つまり、検索で何位に出るかだけでなく、AIの候補に入るかどうかも見られる時代になった、ということです。
なぜ今、AI検索対策が必要なのか
Google検索がなくなったわけではありません。今も検索の中心です。ただ、Google検索そのものの中にAIが入ってきました。
検索結果の上に表示される「AIによる概要(AI Overview)」は、複数のページの情報をAIがまとめて、その場で答えを出します。Googleの発表(2026年6月)では、AIによる概要の月間利用者は25億人を超えています。
さらに、ChatGPTやClaude、Geminiに、検索ではなく質問でお店や商品を探す人も増えています。
何も変えなくても、明日いきなり問い合わせがゼロになるわけではありません。でも、こんなことは起こり得ます。
- Googleの「AIによる概要」に、競合ばかりが出る
- ChatGPTに聞くと、競合3社だけが紹介される
- 商品を比べる質問で、自社の商品が候補に入らない
ホームページの内容が悪いわけでも、実績がないわけでもない。それでも、AIが自社の情報を候補として扱いにくい状態だと、お客様の比較の土俵にすら上がれなくなります。
AIO・LLMO・GEO・AEOの違いは、覚えなくていい
AI検索対策を調べると、似た言葉がたくさん出てきます。
| 言葉 | ざっくり言うと |
|---|---|
| AIO | AIに正しく取り上げてもらう対策の総称(AI検索対策とほぼ同じ) |
| LLMO | ChatGPTなどの大規模言語モデルに、正しく理解してもらう |
| GEO | 生成AIが回答を作るとき、見つけてもらい・引用してもらう |
| AEO | 質問にその場で答えやすいように、情報を整理する |
ややこしいですよね。この4つは重なる部分がとても多く、はっきりした境界線はありません。「いろんな言い方があるんだな」くらいで大丈夫です。大事なのは、言葉の違いではなく、実際にどこを直すかです。
AIは何を材料に「おすすめ」を決めているのか
AIが会社やお店を紹介するとき、材料にしているのは次のような情報です。
- ホームページに、何が書かれているか
- サービスの内容・対象・料金が、はっきり書かれているか
- どんな実績・事例があるか
- 会社名・住所・電話番号などの基本情報が、どこを見ても同じか
- 口コミがあるか、どんな内容か
- ほかのサイトで、どう紹介されているか
AIが答えを作る入口は、大きく分けて3つあります。もともと学習している情報、回答を作るときにWebを検索して集める情報、そして根拠として引用するページです。どの入口から見ても、自社の情報が整理されてWeb上に置いてあるかが分かれ道になります。
「認識される」「引用される」「おすすめされる」は別の段階
もう1つ、知っておくと迷わなくなる考え方があります。
- 認識される:AIが、その会社・お店の存在と、何をしているかを知っている
- 引用される:AIの回答の根拠として、自分のページが出典として示される
- おすすめされる:「おすすめは?」という質問に、候補として名前が挙がる
出典として自分のURLが出ること(引用)をゴールにしがちですが、お客様につながるのは3つ目の「おすすめされる」です。いまどの段階にいるかで、やることが変わります。
AI検索対策の始め方 5ステップ
ステップ1 いまの状態を診断する(5分・0円)
最初にやるのは、素の状態のAIに、自社のことを聞いてみることです。
- ブラウザのシークレットモードや、履歴を使わない一時チャットを開く(自分の過去の会話に引っぱられないようにするため)
- お客様が聞きそうな質問を、そのまま聞く(例:「〇〇市でおすすめの△△は?」「〇〇(社名)ってどんな会社?」)
- 自社が出るか、どう説明されるか、どの競合が出るかを記録する
ポイントは、調べるのは人がやること。AIに「AIでどう見えているか調べて」と頼んだ結果と、実際に聞いた結果がずれることがあるからです。記録した日付と質問は、あとで測り直すときに使います。
ステップ2 会社・お店の基本情報をそろえる
次は土台です。会社名・住所・電話番号(NAP)を、Web上のどこを見ても一字一句同じにします。
ホームページ、Googleビジネスプロフィール、SNSのプロフィール、ポータルサイト。表記がばらばらだと、AIも人も「同じ会社の情報」としてまとめにくくなります。地味ですが、散らばった言及を自社の評価に集める、効き目の大きい作業です。
あわせて、会社概要のページに「何をしている会社か」「どの地域の、どんなお客様向けか」を、1〜2文で言い切って書いておきます。
ステップ3 サービス・実績・料金を「文字で」書く
AIに読み取ってもらうには、大事なことを画像の中ではなく、本文の文字で書くのが確実です。
- サービスごとに、内容・対象・料金の目安・流れを書いたページを作る
- 実績・事例は、「どんなお客様の、どんな悩みを、どう解決して、どうなったか」を文章で書く
- よくある質問は、質問と答えを1対1で書き、答えは結論から書く
「誰に向いているか」が書いてあると、AIは「〇〇な人におすすめ」という形で紹介しやすくなります。構造化データは、こうして書いた中身を読み取りやすくする補助として、最後に足せば十分です。
ステップ4 外の情報を整える(口コミ・紹介)
AIは、ホームページの自己紹介だけでなく、外からどう見られているかも材料にします。
- Googleの口コミを集め、すべてに丁寧に返信する
- 取引先、所属団体、地域の紹介サイトなどでの紹介(サイテーション)を正しい情報にそろえる
- 自分の名前で発信しているSNSや記事から、ホームページへつながるようにする
口コミの見返りに割引や特典を渡すことは、Googleのポリシーで禁止されています。集め方は「書いてもらえる流れを作る」に留めましょう。
ステップ5 同じ質問で測り直す(90日ごと)
対策したら、ステップ1と同じ質問を、同じ条件で聞き直します。
AIの回答は、Web上の情報の変化を受けて少しずつ変わります。1回で判断せず、90日くらいの間隔で記録を比べると、どの対策が効いたかが見えてきます。お客様のサイトで対策するなら、この「診断→改善→再計測」のサイクルが、そのまま毎月の報告の中身になります。
やりがちな誤解
- 構造化データだけ入れれば出る:補助にはなりますが、中身の情報がなければ効きません
- llms.txtを置けば出る:AI向けの案内図として置く価値はありますが、2026年時点では提案段階の仕様で、置くだけで評価が上がるものではありません
- AI向けに、人には見えない文章を仕込む:検索エンジンのガイドライン違反になり得ます。人に見せる内容とAIに読ませる内容は同じにします
- SEOはもう古い:AIが材料を集めるときも、検索で見つかるページが使われます。SEOの土台は今も必要です
SEOとの関係:やり直しではなく、足し算
AI検索対策のために、今までのSEOを全部やり直す必要はありません。
SEOで積み上げてきた「検索する人の疑問に答えるページ」「正しい内部対策」は、そのままAIにとっても読みやすい材料になります。そこに、「誰に向いているか」「どんな実績があるか」を言い切って書く、Web全体で情報をそろえるという視点を足していくイメージです。
来店型のお店なら、MEO(Googleマップ対策)もあわせて進めると、地図とAIの両方で見つかりやすくなります。
Web制作者なら、そのまま仕事になる
AI検索対策は、ホームページを直接さわれるWeb制作者と相性のいい仕事です。
- 「御社がAI検索でどう見られているか、無料で診断します」という新しいお客様との入口になる
- 診断→改善→再計測を、納品後の継続メニューにできる
ウミ自身も、自社とお客様のサイトの3社で、AIによる概要やChatGPTでおすすめに出る状態を作ってきました。AI検索経由で問い合わせてくれたお客様2社とは、相見積もりなしで成約しています。AIで疑問を解消してから来るので、問い合わせの時点で温度が高いんです。
くわしくは記事「Web制作者のAI検索対策とは?納品後に「診断→改善→再計測」で仕事を作る方法」に書いています。
このサイト自体も、同じやり方で作っています
このサイトも、AI検索対策の実演として作っています。
- ページごとに、結論を先に書いた要約と、よくある質問を置いている
- 運営者・記事・教材の関係を、構造化データで1つのつながりとして書いている
- AI向けの案内図(/llms.txt)を置いている
- 言葉の意味を用語集にまとめ、どのページからも同じ説明にリンクしている
「この手法、私のサイトでも使ってます」と言えることが、いちばんの説得力になると思っています。
よくある質問
AI検索対策は、何から始めればいいですか?
まず現状の診断です。ブラウザのシークレットモードや、履歴を使わない一時チャットで、お客様が聞きそうな質問をAIにそのまま聞き、自社の名前が出るか、どう説明されるかを記録します。ここまでなら5分・0円でできます。
SEOをやめて、AI検索対策に切り替えるべきですか?
いいえ。AIが回答を作るときも、検索で見つかるページや、Web上で整理された情報が材料になります。SEOの土台はそのまま活かして、AIに理解されやすい情報の置き方を足していくのが近道です。
構造化データやllms.txtを入れれば、AIにおすすめされますか?
それだけでは足りません。どちらも「読み取りやすくする」補助です。おすすめされるかどうかは、サービス内容・実績・口コミ・外部での紹介など、中身の情報がそろっているかで決まります。
どれくらいで効果が出ますか?
決まった期間はありません。AIの回答は、検索結果やWeb上の情報の変化を受けて少しずつ変わります。対策の前後で同じ質問を同じ条件で聞き、90日ほどの間隔で測り直すと変化を確かめやすくなります。
お店や小さな会社でも関係ありますか?
あります。「〇〇駅の近くで子連れでも行きやすい焼肉店」「〇〇市でおすすめの整体院」のように、地域とお店を探す質問はAIでも増えています。来店型のお店は、MEO(Googleマップ対策)とあわせて取り組むのがおすすめです。







