ウミ
AI検索対策は、ホームページを触れるWeb制作者と相性のいい仕事です。何をやるのか、どう診断するのか、納品後の提案にどう組み込むのかを、フリーランス5年目の視点で整理します。

「AIに仕事を奪われる」

今年になって、Web業界ではこの話をよく見かけます。文章もAIが書く。画像もAIが作る。コードもAIが書く。

でも、AIで減る仕事がある一方で、AIが普及したからこそ生まれる仕事もあります。私はそのひとつがAI検索対策だと思っています。

この記事では、Web制作者がAI検索対策をどう仕事にできるのかを、順番に整理します。

AI検索対策とは?ひとことで言うと

Google検索の「AIによる概要」や、ChatGPT・Claudeなどに質問したときに、おすすめの会社・お店として紹介してもらうための対策です。

たとえば「〇〇市でおすすめのホームページ制作会社を教えて」とAIに聞くと、A社・B社・C社のように、いくつか候補が出てきます。

これまでの流れは、こうでした。

  1. Googleで検索する
  2. 1ページ目のサイトを何社か開く
  3. 自分で比較する

いまは、その比較をAIが先にやってくれるようになっています。つまり、検索順位で見つかるかだけでなく、AIの候補に入るかも見られる時代になった、ということです。

検索順位だけ見ていればよかった世界に、新しい通知表が急に増えた感じです。「これ以上増やさないでくれい」と思いますよね。

個人にとっては、むしろチャンス

Google検索のSEOは、どうしても大手企業・ポータルサイト・行政系が強いです。個人が1ページ目に入るのは簡単ではありません。

一方、AIがおすすめを挙げるときは、会社の大きさだけで決まるわけではありません。何をしている会社か、誰に向いているか、どんな実績があるか。そうした情報が整理されて置いてあるかが材料になります。

だから、AI検索対策は個人でも戦える領域だと私は考えています。

実際に私も、クライアント案件で、狙った質問に対してGoogleのAI検索結果でも1位前後に出る状態を作れました。難しい裏技ではなく、ここまで書いてきた「情報を整理して置く」ことの積み重ねです。

なぜWeb制作者の仕事になるのか

「AI検索対策はマーケターの領域では?」と思うかもしれません。でも、AIが会社を理解する材料を並べてみると、Web制作者が触れる部分がかなり多いです。

  • ホームページに何が書かれているか
  • サービス内容が明確か
  • どんな実績があるか
  • 会社情報が整理されているか
  • 口コミがあるか
  • 外部サイトでどう紹介されているか

つまりAI検索対策は、AIにも人にも正しく理解してもらえるよう、情報を整える仕事です。ホームページを直接いじれるWeb制作者と、相性がいいのは当然なんですよね。

しかも、AIを開発する必要はありません。難しい設定もAPI連携もいりません。

  • この会社は何をしているのか
  • 誰に向いているのか
  • どんな実績があるのか

これを、AIにも読み取りやすい形でWeb上にちゃんと置いていく。新技というより、既存技の組み合わせです。料理ができる人がお菓子を作るようなものです。

「作って終わり」以外の仕事になる

Web制作のしんどいところのひとつは、ホームページを納品すると一度仕事が終わることです。

制作 → 納品 → 「ありがとうございました!」で解散。せっかく頑張って新規のお客様を見つけたのに、自分でリセットボタンを押している感じがしませんか。

AI検索対策は、ここに納品後の仕事を作れます。

ステップ やること
① 診断 狙いたい質問を決め、AIの回答で自社・競合がどう出るかを調べる
② 改善 診断結果をもとに、ホームページとWeb上の情報を直す
③ 再計測 しばらくして同じ条件でもう一度確認し、変化を見る
④ さらに改善 必要なら手を入れる

診断 → 改善 → 再計測。この流れは、制作の後に提案できます。

AI検索診断のやり方(今日からできる)

難しい道具はいりません。次の3つだけで、現在地はわかります。

1. 自分の業種・地域で、実際にAIに聞いてみる

「〇〇市でホームページ制作を頼むなら?」のように、お客様が聞きそうな質問をそのまま入れます。

正確な結果を見るために、シークレットモードや一時チャットを使ってください。普段の履歴に引っ張られるのを避けるためです。

自分が出てこなければ、それが現在地です。競合が出てくるなら、何が書いてあって選ばれているのかを見ておきます。

2. 「誰の・どんな悩みを・いくらで・どう解決するか」を文字で書く

公式サイトかプロフィールに、これを文字で書いておきます。書いていないことは、AIに引用されません。

3. 実績や事例を、1件でいいので文章で残す

画像だけの実績は、AIには読めません。1件でいいので、文章にして置きます。

この3つは、AIのためだけでなく、人間の見込み客にとってもプラスになることです。だから、やって損がありません。

サービスにするなら

たとえば、こんな形が考えられます。

  • AI検索診断:質問を決めて、AIの回答での出方を調べる
  • AI検索対策:診断結果をもとに、サイトとWeb上の情報を改善する
  • 定期チェック:同じ条件で定期的に確認し、変化を見る

「ホームページを作ります」だけでなく、「AI検索で選ばれやすい状態まで整えます」という提案ができるようになります。

まだ「誰に頼む仕事か」が決まっていない

SEOなら、SEO会社・SEOコンサル・SEOライターと、役割がだいぶ定着しています。MEOも同じです。

でもAI検索対策は、企業側もまだ「これ、誰に頼めばいいの?」という状態です。Web制作会社なのか、SEO会社なのか。まだ席順が決まっていません。

ここに、Web制作者が入る余地は大きいと思います。特に、自分でホームページを触れて、コンテンツも改善できる人は強いです。お客様も、複数の業者に頼むより、信頼できる一社にまとめて頼みたいので。

よくある質問

AI検索対策は、SEOのやり直しですか?

やり直しではありません。SEOで整えてきた「何のサイトかが明確」「実績が文章で書いてある」といった土台は、そのまま活きます。そこに、AIの回答での出方を確認するという視点が加わります。

特別な技術やAIの知識は必要ですか?

必要ありません。ホームページを更新できる人なら、始められます。

個人や小さな会社でも意味はありますか?

あります。むしろ、大手が強いSEOと比べて、個人が戦いやすい領域だと私は考えています。

まとめ

  • AI検索対策は、AIの回答で「おすすめ」として紹介されるための対策
  • 会社の大きさより、情報が整理されているかが材料になる。個人でも戦える
  • ホームページを触れるWeb制作者は、納品後に診断 → 改善 → 再計測を提案できる
  • まずは自分の業種・地域でAIに聞いてみるところから

AIで仕事が減るかどうかだけを考え続けるより、AIが広がった結果、どんな新しい仕事が生まれるのかを見るほうが、これからのWeb制作者には大事だと思っています。


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