ウミ
llms.txtは、AI向けにサイトの中身を案内するテキストファイルです。何のためのものか、置くべきか、書き方の例、そして「置けばAIにおすすめされる」わけではない理由を、実際に置いているサイトの運営者が解説します。

AI検索対策を調べていると、「llms.txt(エルエルエムズ・テキスト)を置きましょう」という話を見かけることがあります。

結論から言うと、置いて損はないけれど、置くだけでAIにおすすめされるものではありません。

この記事では、llms.txtが何のためのもので、どう書くのか、そしてどこまで期待していいのかを整理します。このサイトにも実際に置いています。

llms.txtとは?ひとことで言うと

AIに向けて、「このサイトは何で、どのページに何があるか」を短くまとめた案内図です。

サイトの直下(例:https://example.com/llms.txt)に置く、ふつうのテキストファイルです。中身はMarkdownという、見出しと箇条書きだけの簡単な書き方で書きます。

検索エンジン向けの案内図に「サイトマップ」がありますが、llms.txtはそのAI向けで、人が読んでもわかる版のようなイメージです。

何のためにあるのか

ホームページには、メニュー、広告、デザインのための要素など、本文以外のものがたくさん入っています。AIがページを読むとき、こうした情報が多いと、大事な情報を取り出しにくくなります。

llms.txtは、AIに「このサイトで大事なのはここです」と、要点だけを手渡すためのものです。

置くべき?

2026年の時点で、llms.txtは提案段階の仕様です。すべてのAIが読んでいるわけではなく、読んだとしても、どれくらい答えに影響するかは公表されていません。

そのうえで、私は置いておく価値はあると考えています。

  • 作るのに時間がかからない(小さなサイトなら30分ほど)
  • 置いて悪いことは、今のところ特にない
  • 書く過程で「このサイトで一番伝えたいことは何か」が整理できる

ただし、llms.txtを置くより先にやるべきことは、ほかにたくさんあります。

llms.txtより先にやること

  • 会社名・住所・電話番号を、Web上のどこでも同じ表記にする
  • サービス・料金・実績を、画像ではなく文字で書く
  • よくある質問を、質問と答えの形で書く
  • 外部のサイトでの紹介のされ方を整える

AIがおすすめを決める材料は、こうした中身の情報です。llms.txtは、その中身を見つけやすくする補助にすぎません。

書き方の例

基本の形は、次のとおりです。

  • 1行目:# サイト名
  • 2行目:> サイトの要約(1〜2文)
  • そのあと:見出し(## 〇〇)ごとに、ページへのリンクと一言の説明を箇条書きで並べる

たとえば、地域のお店ならこんな見出しが考えられます。

見出し 並べるページ
サービス メニュー・料金・サービスごとのページ
お店について 店舗情報・アクセス・スタッフ紹介
よくある質問 よくある質問のページ
記事 役に立つ記事の一覧

ポイントは、リンクの横に、そのページで何がわかるかを一言で書くことです。AIはその説明を手がかりに、必要なページを選びます。

このサイトの実例は /llms.txt で見られます。記事を公開すると自動で書き足される作りにしています。

よくある勘違い

「llms.txtを置けば、AIにおすすめされる」

されません。おすすめされるかどうかは、サービス内容・実績・口コミなど、中身の情報で決まります。

「robots.txtの代わりになる」

なりません。robots.txtは、クローラーにどのページを読んでいいかを伝えるファイルで、役割が違います。AIのクローラーに読まれたくないページがあるなら、robots.txt側で設定します。

「中身を全部書かないといけない」

全部書く必要はありません。大事なページを、一言の説明つきで並べるだけで十分です。本文をまとめて渡したい場合は、別に「llms-full.txt」を用意する方法もあります。

よくある質問

WordPressでも置けますか?

置けます。プラグインで作る方法もありますし、テキストファイルをサーバーの公開フォルダの直下にアップロードするだけでも置けます。

更新はどれくらいの頻度で必要ですか?

大事なページを追加・削除したときに書き直せば十分です。記事が多いサイトなら、自動で作る仕組みにしておくと楽です。

お客様のサイトにも勧めるべきですか?

勧めてもいいですが、「これでAIに出ます」とは言わないでください。中身の整理を優先し、その仕上げとして提案するのが誠実です。

まとめ

  • llms.txtは、AI向けのサイトの案内図。2026年時点では提案段階の仕様
  • 置いて損はないが、置くだけでおすすめされるわけではない
  • 先にやるべきは、基本情報・サービス・実績・口コミといった中身の整理
  • 書き方は「サイト名・要約・見出しごとのリンクと一言説明」でシンプルに

AI検索対策の全体の流れは「AI検索対策(AIO・LLMO)の始め方」にまとめています。