ウミ
おしゃれに作ったホームページほど、問い合わせにつながらないことがあります。何屋・誰向け・いくら・何が強いかが見えないからです。人にもAI検索にも伝わる書き方と、公開前に見るところをまとめました。

この記事はデザインを否定したいわけではありません。それでも、これは言わせてください。

Webサイトをおしゃれに見せようとするほど、問い合わせには繋がらない。
FVや見出しに英語。
スクロールで気持ちよく動く文字。
余白たっぷりの洗練されたデザイン。
まぁカッコいいですよ。
でも、
「何屋なの?」
「誰向け?」
「いくら?」
「何が強いの?」
がわからない。
— ウミのXの投稿(2026年9月22日)

まぁカッコいいんですよ、本当に。作る側としては、ここに力を入れたくなるんですよね。わかる。

でも、お客様がホームページを作るいちばんの目的は、だいたい問い合わせを増やすことです。見た目は整っているのに問い合わせが来ないなら、そのサイトは目的を果たせていません。

この記事は、クライアントのホームページを作っているWeb制作者に向けて書きました。特に、きれいに納品できたのに、問い合わせが増えないと言われて困っている人です。

問い合わせが来ないのは、デザインの腕のせいじゃない

  • 訪問者が知りたいのは、何屋・誰向け・いくら・何が強いかの4つ
  • おしゃれに寄せるほど、この4つは見えにくくなりやすい
  • 4つを日本語で、具体的に、最初の画面から書く
  • これは人間が読むときも、AI検索が読むときも同じように大事

センスの話ではありません。書く順番の話です。

訪問者は、デザインを見に来ていない

検索してサイトに来た人がまず知りたいのは、ここが自分の困りごとを相談できる会社なのかどうか、です。

そこに英語のキャッチコピーだけが大きく出ていたら、何屋なのか分かりません。動く文字は、動き終わるまで読めません。余白たっぷりで情報が少ないと、何をしている会社なのかを知るのに下までスクロールすることになります。

で、分からないまま戻るボタンを押されます。問い合わせフォームまでたどり着いてもらえません。

もうひとつよくあるのが、どの会社でも言える言葉です。

今、サイトを改善サポートをしてるんだけど、フィードバックを入れまくってます。
理由はシンプルで、
書いてあることが抽象的すぎる。
「お客様に寄り添います」
「課題を解決します」
「丁寧にサポートします」
これ、人間が読んでも
「で、何ができる人?」となる。
AI検索にとっても同じ。
— ウミのXの投稿(2026年9月16日)

寄り添う、解決する、丁寧に。どれも悪い言葉ではありません。ただ、読み終わっても何も残らないんです。

AIにも、何ができる会社なのかは伝わらない

最近は、Googleで検索する代わりにAIに質問して業者を探す人もいます。AI検索では、AIがサイトに書いてあることを読んで答えを作ります。

サイトに抽象的な言葉しか書いていなければ、AIにとっても、どの地域のどんな相談に乗れる会社なのかを判断する材料がありません。判断できない会社は、おすすめしようがないんです。

つまり、人間に伝わらない書き方は、AIにも伝わりにくい。 逆に、何屋・誰向け・いくら・何が強いかがはっきり書いてあるサイトは、両方に伝わりやすくなります。

私の場合、紹介よりAI検索経由の方が決まった

私は3人の子どもを育てながら、1馬力でWeb制作の仕事をしています。

最近、紹介の案件でこんなことがありました。

はぁ…紹介なのに失注した。
てっきり紹介だから受注できると思ってました。けど見積もり出したら音信不通に…
逆に、数ヶ月前にAI検索経由で問い合わせいただいたお客様2名はどちらも受注。
私の中で受注率は
紹介<AI検索経由
この法則が生まれました。
— ウミのXの投稿(2026年8月30日)

2名で法則と呼ぶのは、さすがに数が少ないです(自分で言っておいてなんですが)。

でも、サイトに何ができるかが具体的に書いてあれば、見つけた人はそれを読んだうえで連絡してきます。相談する前の段階で、何屋で、誰向けで、どんな強みがあるのかが伝わっている。サイトの書き方は、そういうところで効いてくるんだと思います。

4つの答えを、どこに書くか

おしゃれなデザインをやめる必要はありません。4つの答えを先に置いて、デザインはそれを読みやすくするために使う。 順番を入れ替えるだけです。

訪問者の疑問書く場所書き方
何屋なの?最初の画面・ページタイトル英語のキャッチを使うなら、その下に日本語で業種とできることを1行
誰向け?最初の画面・サービス紹介対応する地域、お客様の種類、よくある相談
いくら?料金ページ・サービス紹介のすぐ近く料金表か目安。決めにくいなら、料金の決まり方
何が強いの?強み・実績・お客様の声数字や手順で言える事実

抽象的な言葉は、事実の文に言い換えます。下は、外壁塗装の会社だったらという架空の例です。

よくある書き方具体的にすると
お客様に寄り添います見積もりの前に、屋根と外壁の状態を写真で見せながら説明します
課題を解決します外壁のひび割れ・塗装のはがれ・雨漏りの相談に対応しています
丁寧にサポートします工事が終わったあとも、定期的に点検に伺います

言い換えた文は、その会社がやっていることを書いているだけです。でも、読んだ人がその場面を想像できるようになります。

4つの答えは、ヒアリングで聞いておく

困るのが、お客様自身が自分の強みを言葉にできていないケースです。だから、ヒアリングシートに最初から入れておくのがおすすめです。

  1. いちばん多い相談は何ですか
  2. どの地域の、どんなお客様が多いですか
  3. 料金の目安はいくらですか。決まらないなら、何で決まりますか
  4. お客様から、ここに頼んでよかったと言われたことは何ですか

4番目の答えは、そのまま強みとして使えることが多いです。だれに向けて書くかで迷ったら、ペルソナを1人決めてから書くと、言葉がぶれにくくなります。

公開前に、スマホで見ておくところ

  • 最初の画面に、日本語で何屋か書いてある
  • 大事な一文が、動き終わるまで読めない演出になっていない
  • 料金の目安まで、迷わずたどり着ける
  • 寄り添う・丁寧・解決といった言葉を、事実の文に言い換えてある
  • お客様の地域や種類が、どこかに書いてある

パソコンの大きな画面だと、余白があっても全体が見えるので気づきにくいです。スマホの最初の画面で何屋か分かるかどうかは、公開前に見ておきたいところです。

この方法が向かない人もいます

正直に書いておきます。

SNSで集客する人や会社は、事情が違います。

SNS集客1本でやるなら別だけど
Web制作会社・外壁塗装・建築系・不動産・士業・SaaSなどのtoBの顧客はSNSで業者を探さない。
— ウミのXの投稿(2026年9月8日)

フォロワーが先にその人やお店を知っていて、ホームページは確かめに来るだけ。そういう場合は、世界観を優先したデザインが合うこともあります。

  • 採用サイトやブランドサイトのように、問い合わせが目的ではないサイトには当てはまらないことがあります
  • 4つを書いただけで問い合わせが増えるわけではありません。 そもそも見つけてもらうためのSEO・MEO・AI検索対策は別に必要です。何屋かを書くのは、その土台です
  • 料金を載せたくないお客様もいます。そのときは無理に金額を出さず、料金の決まり方や相談の流れを書くだけでも、問い合わせのハードルは下がります

よくある質問

ホームページに料金を載せないと、問い合わせは減りますか?

載せた方が、問い合わせのハードルは下がりやすいです。金額を出したくない場合は、料金の決まり方や相談の流れを書くだけでも違います。

英語のキャッチコピーは使わない方がいいですか?

使ってかまいません。ただ、その下に日本語で、何屋かとできることを1行書いておきます。英語だけだと、訪問者には何の会社か分かりません。

AI検索に伝わる書き方は、人に向けた書き方と違いますか?

大きくは同じです。人間に伝わらない書き方は、AIにも伝わりにくくなります。何屋・誰向け・いくら・何が強いかを、日本語で具体的に書いておくのが基本です。

おしゃれより先に、何屋かを書く

  • 訪問者が知りたいのは、何屋・誰向け・いくら・何が強いかの4つ
  • 寄り添う・丁寧といった言葉は、事実の文に言い換える
  • 人間に伝わらない書き方は、AIにも伝わりにくい

カッコいいサイトを作れるのは、制作者の立派な武器です。その武器を、4つの答えを読みやすくするために使ってください。

AIに自社をおすすめしてもらうために、サイトのどこを見て何を直すかは、ガイドのAI検索対策にまとめています。お客様のサイトに対して、どこを見て、何を直して、どう測るのかまで動画で学びたい人は、教材のAI検索対策 AIに自社をおすすめしてもらう教科書をのぞいてみてください。